ClearPath OS2200 Expressを使ってみた
Unisysのメインフレーム用オペレーティング・システム OS 2200（※）を Windows PCで動かすソフトウェアがある…という話を聞いたので、早速、米国UnisysのWebサイトからダウンロードして使って（遊んで）みました。このソフトは、個人利用に限り無料で使えます。
正式名称は「ClearPath OS 2200 Express」、「PS/2200 Express」（PS: Personal System）ですが、ここでは簡単にPS2200と呼ぶことにします。
以下、PS2200の使い方と、自分が理解できた範囲内で機能をご紹介します。現在、OS2200を仕事で使っている方は家に帰ってまでも触りたくないでしょうが、若かりし頃に使ったことがある方や、OS2200になじみが無いけれどメインフレームに興味があるという方は、楽しめると思います。また、基本情報技術者試験のプログラミングでCOBOLを選択する方は学習にも使えます。
PS2200は、Windows PCで2200シリーズのハードウェアをエミュレートします。実際のOS2200（カーネルはEXEC）をブートして本物と変わらないユーザ画面、システムコンソール画面、システム制御画面を提供するROS（Real Operating System）モードと、EXECの主要部分をシミュレートして独自のシステムコンソールとユーザ画面を提供するSOS（Simulated Operating System）モードの2種類があります。いずれのモードも、OS2200が提供する基本ソフトウェアが使えるので、「本物の2200を体験」できます。
PS2200は、Windowsを操作している単一ユーザにOS2200環境を提供するもので、ユーザは複数のバッチ、デマンド、TIPセッションを実行できますが、サーバとして使うことはできません。
実行に必要なWindows環境は、次の通りです。
- Windows XP（SP3以上）、Windows Vista、Windows 7、Windows 8.x、Windows 10
- 最小構成：メモリ2GB、ハードディスク20GB
※ 米国UnisysではOSと2200の間に空白が入り、日本ではOS2200です。本稿は特に使い分けていません。
ご注意
- ライセンスは、生産目的でない評価・個人利用・教育に限定、再販・公への配布は禁止と書かれています。詳しくは、導入時に表示されるライセンス契約条項をご覧下さい。
- 日本ユニシス(株)はPS2200を公開していません。情報提供やサポートも行っていないと思いますので、本稿に関連した問い合わせはしないようご注意下さい。
- PS2200は米国向けOS2200がベースです。日本語の入出力、日本固有の機能は含んでいません。
- 当ホームページの運営者と、日本ユニシス(株)およびUnisys Corp.との関係はありません。
