PS2200 (2) 動かしてみる
PS2200に同梱されているドキュメント「PS2200-Express-Welcome.pdf」に従って、初めて動かしてみました。
C:\PS2200\bootフォルダのps2200.exeを実行します(32ビットWindows環境の場合はps2200-32.exeです)。スプラッシュ画面に続き、暫くするとタイトルバーに「PS/2200 – Express Edition (SITE1) 6.5.02a (64)」と書かれたメインウインドウが表示され、その中にサブウインドウ「SOS Console」があります。
最下行のCommand:▸に”SCF”を入力します。
SCF(System Control Facility:システム制御機能)画面が現れます。
“SP”を入力します(Start Partitionの意味)。
「ROS Console」ウインドウが現れ、EXECのブートが始まります。2200シリーズの操作を行った経験がある方には懐かしい一瞬です。感慨にふけりながらスクロールを目で追う時間も無く、あっという間にブートが終わります。
SYS FINすると、もう一つの画面「U1 – User screen (ROS)」が表示されます。これは UTS端末をエミュレートしたデマンド画面です。
デフォルトのユーザID/パスワードである”SECURITY/SECURI”と、@RUN制御文を入力します。デフォルトのアカウントは数字の”0″です。
続いて、FURPUR(ファイル管理ユーティリティ)と@ED(テキスト・エディタ)を試して、@FINした画面がこれです。
システム・コンソールは「ROS Console」画面で、”Command:▸“の右にキーインします。キーボードの上下矢印キーで入力履歴が選べます。
以上が、ROS(Real Operating System)モードの起動です。本物のOS2200をブートとしているので、デマンド画面から殆どのEXEC制御文、FURPUR、言語プロセッサ、ユーティリティが使えます。システム・コンソール(ROS Console)でも基本的な全てのキーインができます。
なお、ps2200.exeに”-b”オプションをつけて起動すると、”SCF”や”SP”を入力しなくても、自動的にSOS画面→SCF画面→ROS画面→デマンド画面が開きます。
PS2200の終了は、SOS画面から”EXIT”を入力して、確認メッセージに”Y”を答えます。
PS2200のメインウィンドウを[X]で閉じても終了します。この方が簡単ですね。
搭載ソフトウエア
OS2200 16.0の限定サブセットが含まれています。
ACOB | CIFS | CML |
COMAPI | CPCommOS | CRYPTOLIB |
DFP | DPS | ED |
ELMS | ELT | EXEC |
(SECOPT1) | ( SIPIPM) | (TAVR) |
(Virtual Tape Handler) | FAS | FTN |
FURPUR | GSA | I18NLIB |
IPF | IRU | LINK |
LIST | LSS | MAP |
MASM | MCB | MSCP |
PADS | PCFP | PCIOS |
PDP | PLUS | PMD |
ROLRUNS | Security Admin | SFS |
SILAS | SLIB | SORT |
SSG | SYSLIB | TIPUTIL |
UCOB | UCS C | UCSRTS |
UDS DMS1100 | DMSKEY | UDS RDMS |
RDMSKEY | UDSC | UFTN |
UPLS | UREP | UREPKEY |
URTS |
他に、非標準のツールやユーティリティ(シェアウェア)の一部が使えます。
コンソール・キーイン
FS、DN、RV、UP、SU、SJ、CJ、DJ、D、T、RC、BL、ST、RM、E、X、SP、RE、B、CS、SQ、SX、SM、SS、TM、TB、FF、FB、AP、AT
拡張機能
本物のOS2200には無い、次のような拡張機能が備わっています。
- デマンド画面からWindowsのテキスト・エディタを開き、OS2200上のシンボリック・エレメントを直接編集
- PRINT$ファイルをWindowsのプリンタに印刷
- シンボリック・エレメントをWindowsとの間でインポート/エクスポート
等です。後日、使ってみることにします。
マニュアル
PS2200に含まれているOS2200のソフトウェアは米国仕様です。マニュアル(英語)はUnisysのWebサイトからダウンロードできます。
http://public.support.unisys.com/common/epa/documentationlibraries.aspx
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